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TROUT FISHING SPOT
ANGLERS VOICE
アングラーズボイス
松本 幸雄
SACHIO MATSUMOTO
「見続ける」時間が長いエリアトラウトの釣り
全国から腕利きのアングラーが集まるエリアトラウトの大会で、これまでに2度のマイスター(年間成績上位3位以内)を獲得し、管理釣り場の人気ルアーやロッドのプロデューサーとしても活動している松本幸雄さん。
バスフィッシングやヒラマサのキャスティングゲームなど、他のルアーフィッシングにも精通するが、エリアトラウトはそれらと比べても「見て考える時間が長い釣り」という。
この釣りは視覚から多くの情報を得ます。私の場合は、まずルアーを中心にした半径1mほどの範囲を、ぼやっと視界にとらえるようにしています。“ぼやっと”というのは、そうすることで、できるだけ広い範囲で起きる変化に気づけるようにするためです。エリアトラウトの釣りでは、魚のちょっとした反応に気づくことが大きな鍵です。ルアーにすぐに反応しない魚も多くいる中で、わずかな反応の違いを見せたり、追うようなしぐさを見せる魚をいち早く見つけ、釣れそうな魚に効率よくアプローチしたり、使っているルアーの適否判断や動かし方の調整の参考にします。
当たり前ですが管理釣り場は常に魚がいます。すべてのキャストで魚が釣れる可能性があるので、キャストの回数はおのずと多くなりますし、水中を観察している時間も他の釣りに比べてその分長くなります。さらに多くの管理釣り場は、ある程度の流れがあって水面がざわついています。池に酸素をいきわたらせるため、水車などを使って水を撹拌しているためですが、そのざわついた水面の下にいる魚たちの反応を見極められれば、それだけ有利に釣りが展開できます。そしてキャストを積み重ねるほど情報量も増えていくので、釣果への影響がさらに大きくなります。つまり一尾でも多くの魚を掛けるためには、高性能な偏光サングラスが絶対に欠かせません。
ゆがみがなく非常にクリアな視界のレンズ
管理釣り場で働いていた10代の頃から、偏光サングラスは必要不可欠な釣り道具と認識していたので、自分なりに納得のいくものを捜していました。管理釣り場にいた時は、なじみのお客さんが“これはよく見えるよ”というものを持っていると、ちょっと借りて実際に水中を見るといったこともすぐできたのはよかったですね。その中で周囲からTALEXがいいよと聞くようになって、実際に水辺でかけてみると、さまざまな光量の条件下でも魚がよく見えるのはもちろん、それまでに他の偏光レンズで何かを見る時には多少なりとも感じていたゆがみが全くありませんでした。まるで裸眼で見ているような自然な感覚にとても驚きました。
エリアトラウトの釣りは、先ほども言ったように魚の反応を長時間見続けます。だからわずかでもレンズにゆがみがあるものだと、たとえそれがすぐには気が付かないレベルのものであったとしても、釣りを終えたあとで必ず目が疲れます。ところがTALEXのレンズは、一日中かけたあとでも全く疲労感がない。偏光性能の高さはもちろんなのですが、視界にゆがみがないことによる快適さ、ストレスフリーであるところが本当に素晴らしいですね。最初は度なしレンズのものを使い始めて、途中から度付きレンズにしたといった変化はありましたが、もう15年以上、偏光サングラスはTALEXを選び続けています。
ちなみに偏光サングラスについては、私は昔から地元のTALEXプロショップでオーダーメイドしています。TALEX社認定の眼鏡店だけにTALEX製品に関する商品知識がとても豊富で、レンズカラー選びも細かく相談できますし、レンズの度調整も釣り場での使いやすさを含めて最適な状態にしてもらえています。TALEXにはこうしたプロショップや直営店がありますが、その道のプロに手伝ってもらうことで、偏光サングラスの性能を100%得られる部分は絶対にあると思うので、これからあつらえる人にはぜひそうしたお店に行ってほしいですね。
ラスターブラウンとイーズグリーンがメイン。さらに気になる新色も注文
レンズカラーについては、私はラスターブラウンとイーズグリーンの2色を長く愛用しています。元々、ベースはラスターブラウン、雨などで光量が少ない時にはイーズグリーンというのが基本の使い分けなのですが、イーズグリーンは幅広い条件で使いやすいので、実際はどちらも同じくらいの頻度で使用しています。
そのうえで、赤みを帯びたレンズカラーはコントラストを強調してくれる効果があり、水中の魚のシルエットもやはり見やすいです。ただ、自分はコパー系だとやや濃く感じるので、ラスターブラウンをチョイスしています。そして今シーズンは、新たにラスターオレンジも試してみたいということで、ちょうど注文して仕上がるのを待っているところです。こちらは実際に釣り場でかけてみるのが楽しみです。
あとTALEXの偏光サングラスで素晴らしいと思うのが耐久性です。自分は特別な手入れをせず、バスフィッシングでもソルトウオーターのルアーフィッシングでも同じ偏光サングラスを一年中使っていますが、これまでレンズの性能が落ちたり、変わってしまったと感じたことは一度もありません。当たり前のことのように思ってしまいますが、その点も安心してTALEXを選べる理由になっています。大会もまだまだ年間優勝をねらっているので、これからも信頼できる偏光サングラスとともに、さらにこの釣りをやり込んでいきたいですね。
松本 幸雄 まつもと さちお
1982年生まれ。群馬県邑楽郡出身。中学生の頃からバスやトラウトのルアーフィッシングに親しみ、栃木県にあった管理釣り場で30代までスタッフ兼インストラクターとして働く。高いテクニックと独自の釣り論は早くから注目され、10代の頃から釣り雑誌にもたびたび出演。エリアトラウトの名手が集うトラウトキング選手権大会で個人総合3位内に贈られるマイスターを2度獲得し、第1回大会からトップカテゴリーのエキスパート戦に毎年出場し続けている。