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SALT WATER FISHING
ANGLERS VOICE
アングラーズボイス
渡邉 一平
IPPEI WATANABE
「獲れる」釣り人になるために
目から得られる情報を最大化する
世界中の海を舞台に活躍するオフショアキャスティングのスペシャリスト、渡邉一平さん。キハダ、クロマグロ、ヒラマサ、GTといった大型魚と対峙する彼に、高性能偏光グラスの重要性を聞いた。
まずは、ご自身の釣りスタイルから教えてください。
自分の釣りはオフショアキャスティングがほぼすべて。船に乗って沖に出て大きな魚を狙う釣りです。ターゲットは主にクロマグロ、キハダ、ヒラマサ、GT。近年は海外での釣りも多く、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、中東と、世界中を飛び回る生活を続けています。なぜ世界中で釣りをするのかというと、“釣り”という釣り人共通の言語を介して、現地の人や釣り文化と交流するのが大好きだからです。海外から見ると日本の道具の性能の良さはものすごく評価されています。注目もされますし、日本の良い道具を広めたい思いもあります。また、海外には日本とは異なる理に適った釣法があって、ものすごく勉強になるんです。現地の釣りを学ぶことで自分の釣りの引き出しが増える体験はものすごく面白いですね。あとやっぱり一番は人との関わりです。世界の海で出会う人は皆釣り好きで、本当に釣りバカばっかりです(笑)。国境を越えて釣りに人生を懸けている人と出会える時間は最高です。
ご自身のキャスティングゲームにおける目の役割について教えてください。
マグロとヒラマサ、GTでは、それぞれターゲットごとに目を使う目的が違います。 キハダやクロマグロは回遊魚なので、ひとつの場所に留まらずに常に沖合を動き回っている魚です。そんな魚を船長と一緒に探すことからこの釣りは始まります。たとえば、船で走りながら地平線のはるか先に上がる、わずかな水しぶきや鳥山を目で探します。慣れていない人ほど船長任せにしがちですが、アングラーが協力的に探すかどうかで船の釣果は圧倒的に変わります。目の数が増えるほど気付けるマグロが増え、チャンスも釣れる確率も大幅に上がります。鳥山に関しては、本当に小さくて、米粒くらいにしか見えません。はっきり鳥だと認識しているわけではなく、遠くにあるモヤみたいな違和感を見ているうちに動き出し、「鳥だ!」と認識できるイメージでしょうか。
ギラつく太陽光の反射もある中で、はるか遠くの小さな動きを探すのは容易ではありません。ここで偏光グラスに求められるのは、遠くを広くみることのできる視界と、微かな鳥のコントランスの差を見分けれること、そして長時間見続けても目が疲れないこと。これがマグロゲームで偏光グラスを選ぶ際の大前提と言えるでしょう。偏光グラスを通して360度全方向に視野を広げ、遠くを全体的に見回しながら、わずかな違和感を感じる。変化は正面で起こるとは限りません。180度に近いような視界の真横で起こった変化にも反応できる感覚をもつことが重要ですね。
キャストする前には何を見ているのでしょう?
まずマグロの周囲で、どんな種類のベイトフィッシュがどのような追われ方をしているのか、をタレックスレンズを通して確認します。ベイトが団子状に固まっていれば、その群れの中で最もマグロが濃い場所を攻めます。そこに向かってマグロは何度も突進して捕食しますから、そこに投げ込むわけです。ベイトを確認できなければマグロ自体を注視します。多くの場合、跳ねているマグロしか見えませんが、海の中ではものすごい数のマグロが大きな群れを作って円を描いて泳いでいたりします。ナブラの中でも最もヒットする可能性が高そうな場所を見極め予測し、キャストします。また、水しぶきの大きさなどからベイトの種類を予想します。マグロも無駄な力は使いたくないので、動きが遅いベイトには激しい水しぶきを出しません。ゆっくり海面に波紋が広がるような、海面が膨れ上がるような捕食になります。一方、ベイトが速かったり大きかったりするときは、一発で仕留めようと速いスピードで突っ込むので、水しぶきは必然的に大きくなります。そういうときはベイトも一カ所に固まらずに広範囲に逃げまわるので、その進行方向を見越して遠くに投げ込んだり、広範囲を探るために飛距離重視で攻めていきます。大きなベイトはブリの幼魚や大型のサバ、ソウダガツオなど、小さなベイトはカタクチイワシやマイワシなどです。
ベイトによってルアーやタックルを選ぶのでしょうか。
そうです。例えば、キャストする距離を魚から60Mだとして、そこにアジャストするように船の速度が落ちていきます。魚とまだ距離があるうちから、鳥の動き方や魚の水飛沫の大きさから、どんなベイトをどれぐらいのスピードで捕食しているかを判断し、それに合ったタックルを選択します。そして投げる場所を直前までに見定め、一発で決める、というイメージですね。船が近づくと、マグロが水面下でギラッと光ったり、水中にかすかに黒く見えたりもしてきますので、相手の動きを知ることがかなり重要になってきます。これもまた偏光グラスの性能によって大きく差が出るところですね。
ヒットしてから重要となる偏光グラスの性能は?
ヒット中はレンズ性能と言うよりも、偏光グラスの装着感のほうが重要です。ファイト中にズレ落ちないこと、軽いこと、違和感がないこと。つまり、ヒット中に偏光グラスのことを考えなくて済むような装着感が大事だと思います。フレームはオズニスのFLAT18を使っていますが、軽くて幅広く目を覆ってくれるので目が痛くならないのがいいですね。マグロ釣りは強い風に吹かれていることも多く、特にマグロを見つけて向かっていくときはレンズ面積が小さいフレームだと風が当たって目が痛くなるので、横まで覆ってくれるタイプがベストです。見た目もとても気に入ってますよ。
一方、ヒラマサやGTの釣りに関してはいかがでしょうか。
ヒラマサやGTの場合、マグロと違って遠方の鳥山やナブラを見つけるというよりは船を流しながら魚の居場所を探る釣りです。見えている魚に対して投げるのではなく、一見なにもない海原にルアーをキャストして魚を誘い出す釣りなので、海の状況を判断するための視野が重要になります。船長が魚探でポイントを示してくれますが、そこからさらにキャストポイントを絞り込むときには、やはり目で見る力が大切になってきます。波の起伏や、波同士がぶつかって海面にできるヨレなど、海の表情が一瞬変わるポイントには、海底に駆け上がりがあったり、小魚が溜まりやすかったりします。ヒラマサがベイトを狙いやすそうな場所をできるだけ具体的に想定してルアーをキャストしていきます。
ルアーを追ってくる魚も見ているのでしょうか?
はい。そこでも偏光グラスの性能により、見やすさに大きな差が出ます。魚がどのようにルアーに接近して、どのようにルアーを食おうとしているか。水中の魚が見えれば、挙動に合わせてルアーのアクションを変えることもできます。たとえば横から押さえ込むように食いにきたけど食い損ねてた場合は、食い気があるのに食わしきれてないってことなので、少しルアーを止める時間を長くして、補食しやすい間を作ってみたり。また、後ろからつまむようにアタックしてくる姿が見えたなら、吸い込みを良くするためにフックを軽くしてみたり。目から得られる情報量が多いほど魚への距離を近づけることができます。同じ船に乗っていても、見えている情報量が違えば、その差がそのまま釣果の差になって現れます。正解に辿り着くスピードが全然違いますからね。目から得られる情報を最大化して、海からのヒントをたくさん得られるようにする。これがヒラマサやGTに限らず、マグロ釣りも含めて性能の高い偏光グラスが必要な理由です。
レンズカラーの使い分けを教えてください。
雲がないピーカンのときは、目が疲れるので可視光線透過率の低いトゥルービューフォーカスを使っています。少し雲があるときはトゥルービュースポーツ。ナチュラルな視野で、夏の青い空を自然な色で見られるのでイーズブルーも気に入ってます。曇りや雨のときは明るめのイーズグリーン。あと、マグロ釣りで使う機会が多いのはエアリーパープルです。晴れでも曇りでも天気を選ばず使いやすく、遠くの鳥や水しぶきが見やすいカラーです。三重県でキハダ釣りをやり込んでいたときに、そこの船長さんたちがエアリーパープルを使っていて、理由を聞いたら「遠くの鳥山や水しぶきが探しやすくて目が疲れにくい」と。自分でも試してみたら本当にその通りだったので使い始めました。
5種類ものレンズカラーを当日の状況で使い分けていくわけですね?
そうです。同じタレックスのレンズだとしても、状況によって見やすさは大きく変わります。雲や太陽の高さ、海の色とのバランスで、その日そのときで見やすいレンズがありますので、それを合わせるだけでもグンと見やすくなります。たとえば曇っていた日に僕はイーズグリーン、隣の方はトゥルービュースポーツを着けていたことがあり、その方のルアーに大きなヒラマサがチェイスしてきたんです。途中で見切られてヒットせず、水面にも出てきませんでした。僕には一部始終がはっきり見えていたので「今、大きなヒラマサが追ってましたね!」と言うと、その方は自分のルアーを追ってきていたヒラマサに気付いていませんでした。このように水中の様子も目で情報として捉えることが出来ていれば、見切られた魚に対してのアプローチを変えるキッカケとなりますが、でも見えていなければ、同じルアーを引きつづけてしまいます。見えるかどうかで、その後の釣りの組み立てや攻め方が全然違ってくるわけです。
タレックスレンズを最初に選んだきっかけはどういったものでしょう?
水面を見るときの視野や偏光性能がすごくいいとずっと聞いていましたが、僕の場合は海中の見えやすさが決め手でした。最初にヒラマサ釣りでイーズグリーンをかけたときに驚きました。魚がルアーをひったくるまではほかの偏光グラスでも見えますが、その後にヒラマサがどの方向に泳いでいくかまで、びっくりするぐらいにはっきり見えたんです。それから5、6年は使っていますが、今も一番に思うのは海の中の見えやすさ。情報量がとにかく多いです。あともうひとつは疲れにくさです。1日中遠くを見つづけていても、タレックスのレンズだと疲れを感じにくいです。オマーンの照りつけるような日差しの中、5日連続の釣行でもタレックスなら目の充血や疲れもありませんでしたよ!
最後に渡邉さんの今後の目標を教えてください。
「何kgの魚を釣りたい」というサイズへのこだわりは、正直あまりありません。ただ、常に釣るための準備はしておきたい。マグロなら200kg、300kg、400kgだろうと釣りあげることができるように体の状態、テクニック、タックルセッティングなどの準備を常にしておきたいですね。世界にはさまざまな理由で「獲れない」と言われている魚がいます。大きすぎるとか、難しすぎるとか。でもそこで「お前だったら獲れると思う」と言われるような存在に、いつかなりたいですね。世界中のどこへ行っても、「彼なら獲れる」と認められるような釣り人になること。これが目標ですね。
渡邉 一平 わたなべ いっぺい
日本各地にとどまらず、世界各国へキハダ、ヒラマサ、クロマグロ、GTなどを求めて飛び回るワールドワイドアングラー。国内ヒラマサ25kg、オマーンでキハダ94kg、スペイン・カナリア諸島でクロマグロ推定280kgをキャッチ。
- CB ONE プロスタッフ「CB ONE」
- YouTubeチャンネル「PayPay IPPEI Fishing」
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