アングラーズボイス

中矢実奈子

MINAKO NAKAYA

海面の変化だけは誰よりも先に見つけたい。

オフショアルアーフィッシングで憧れ的存在のGT（ジャイアントトレバリー日本国内ではロウニンアジと呼ばれる）。他の釣りとは一線を画す、襲いかかるようなバイトは、見た者の脳裏に深く刻まれる。幸運にもフッキングに持ち込めても、巨大な体高がそのまま抵抗となり、寄せるには体力だけでなく、冷静な判断とセンスが必要。心技体、全てにおいて最高レベルに達したアングラーのみ手にすることが出来る、魅力あるサカナだ。そのGTフィッシングの魅力に取り憑かれ、国内外のポイントに通い続けるアングラー、中矢実奈子さん。彼女はGTを手にするためにTALEXサングラスは、なくてはならないギアだという。その理由を訊いてみた。

TALEXのレンズで初めて釣り場を見た時の印象を教えてください。

初めてTALEXのサングラスを掛けたのは10年以上前、バス釣りにハマっていた頃です。当時、私はサングラスって目を守るために掛けるものだと思っていて…。水中を見るというのが目的ではなかったというか… たまたま友人から借りたTALEXレンズのサングラスを掛けて見たら、自分が使っていたサングラスとの違いに驚かされたのを今でも覚えています。地形だけじゃなく、ルアーの動きや魚がどこにいるのかまでハッキリ！とにかく、色んなものが見え過ぎたのが衝撃的でした。これだけ見えれば魚も絶対に釣れる！と思えたし、釣果にも繋がったので、それからは必ず持っていくようになりましたね。

今はオフショアがメインのようですがGTを狙う魅力を教えてください。

GTを狙う魅力はたくさんありますが、やはり１番は、他の釣りとは違う迫力あるバイトシーンですね。あの、突然水面を割って出てくるバイトシーンは何度見ても、たまらないですねっ。後は…いろんな大きな魚を釣ってきましたが、魚体の強さというか、かっこよさが私の中ではダントツです！ GTフィッシングは、私のなかでも思い入れが強いので誰にも負けたくないという気持ちが強くて。一緒に釣りをしている周りの男性と比べるとやはり体力や飛距離で勝てないことが多いので、その中でどうやってGTを釣ろうかと考えた時に、海面の変化だけは誰よりも先に感じ取ろうと思って、いつも必死にやってます。それが最近の釣果にも現れてきていると自分では思っているのですが…。

レンズ越しに何をよく見ていますか？

とにかく1日中投げ続けて、チャンスが１回あるかどうかの厳しい釣りなので、遠くの方でベイトが跳ねていないか、水面近くに溜まったベイトによって出来る海面の微妙な変化などを気にして見ています。後は、ルアーの後ろについてくるGTを見逃さないように集中して見ています。ルアーの少し後ろの海面が盛りあがっているのを感じ取ったら、GTをバイトに持ち込めるようにルアーの動きに変化をつけてみたり。あと、自分がGTのバイトにビックリしないように心の準備をするためにも、しっかりと変化を見ておくことが大切なんじゃないかなと思っています。

中矢さんのこれからを教えてください。

もちろん、これからも大物を狙い続けたいと思っています。まずは自分の記録を毎年更新することを目標においています。GTでは2018年に釣った48kgを超えたいですね。他にも日本記録や世界記録を狙いたいです。カジキなら1000lb（453.6kg）、カンパチ50kg、ヒラマサ30kgなど、夢は大きく持ちながら楽しんで、これからも釣りをしたいと思っています。女性でも工夫さえすれば、大物を釣ることが出来るんだ！ということを知ってもらえるように、これからも情報発信をしていきたいです。

中矢実奈子　なかやみなこ

2011年にパラオ共和国で、友人とダイビング旅行の合間に挑戦した釣りがきっかけで、大物釣りにどっぷりハマってしまう。日本から持参した、見た目の可愛さだけで選んだピンクと紫色のポッパーを、現地のガイドに手伝ってもらって投げた1投目、ルアーに向かって飛んできたGTのバイトシーンや、無我夢中でファイトした経験が忘れられず、GTを追い求めて旅をするようになる。国内エリアでは沖縄・奄美大島&トカラ列島。時には海外までもGTを追い求めて行くように。 2018年の4月、一つの目標としていた100lbオーバー(48kg)のGTをキャッチする。冬は与那国島でスタンディングマーリン(最大205kgキャッチ) エサ釣り、泳がせ、ジギング、キャスティング、トローリングなど、釣法にはこだわらずその時々の釣りを楽しむのが好き。

着用サングラス