ANGLER'S VOICEアングラーズ ボイス

SALT WATER FISHING

Interview with

富永 敦

Atsushi Tominaga

自分の目で得た情報は、
必ず釣果につながる。

アジングがソルトルアーゲームのカテゴリーとして定着してから10年ほどになるだろうか。
流行初期はナイトゲーム一辺倒だったアジングも、デイゲームの可能性が全国で広まり、
現在は多くのアングラーが日中でも楽しむようになっている。
非常に繊細な釣りが要求される小型狙いから、ベイトの回遊次第でスイッチの入る大型狙いまで、
幅のあるゲームとして、その人気は衰えを知らない。そのアジングゲームの最先端にいるのが、
トミー敦こと富永 敦さんだ。彼がどのようなきっかけで“目で見る情報”に重きを置くようになったのか?
そして、その情報を自身のフィッシングスタイルにどのように活かしているのか、を訊いてみた。

偏光グラスの必要性を感じた
きっかけを教えてください。
本格的にデイアジングを始めたのは5、6年前からなんですが、取材などで昼間にアジングをする機会が多くなってきて、がむしゃらにアジが回遊しそうなポイントで釣りをしてたんです。でも、やっぱり反応がない…。そしたら、そばにいたエサでアジ釣りをしてる地元のおじさんに、“昼間は船の下とかに結構いるよ”って言われて、半信半疑で見て回ったんです。でも、ボヤけてハッキリ見えないし、居そうだけど、よく見えなかった…。実は、当時アジングはナイトゲーム主体の釣りだったので、偏光レンズの必要性を感じてなくて、掛けていたのは普通のサングラスだったんです。水中が見えないと居場所を確かめることもできない。この時ですね、偏光レンズいるなって感じたのは。
早速、次の釣行からTALEXレンズを入れた偏光グラスを持って行ったんです。そしたら、アジが見える見える!眼から鱗の出来事でした。これまでは、夜になったら大量に釣れるアジが、日中どこにいるのか不思議に思っていたんですが、TALEXレンズを通して見た水面下にはたくさんの魚影がハッキリと。船の下や浮き桟橋の下はもちろん、波止の敷石周り、ウィードや身近なシェードにアジがいることを知ったんです。こんなに近くに、たくさんいるんだって。本当に驚きましたね。
TALEXレンズを使うようになって
変わったことは何ですか?。
ボクは行ったことのない場所で釣りをすることが多いので、釣果を得るには情報収集が不可欠なわけです。どこでどれくらいのアジが釣れている、という既にある情報も大事ですが、自分の目で、今、アジがどんな場所にいるのかっていう生の情報を知ることで圧倒的に釣りが有利になるってわかったんです。
昔は、夜ぶっつけでポイントに入ることもありましたけど、今はナイトゲームがメインの釣行でも、明るい時間帯からポイントに入って、アジの姿だったり、エサ釣りの人の形跡だったり、周りの環境を確認してナイトゲームに備えるようになりました。
愛用しているレンズカラーと、
その特徴を教えてください。
日中、アジはウィードやマンメイドストラクチャーのシェードにタイトに着いているケースが多いので、そのウィードやストラクチャーの存在や規模、形状などが鮮明に見えるイーズグリーンがとても見やすく、気に入っています。イーズグリーンってサングラスなのに、少し暗いシェードでも魚のシルエットやヒレなど引き立たせてくれるので、近距離でアジを目で探すときには必須ギアです。デイにアジがいる場所では、ナイトでも釣りが成立する確率は高いですからね。アジが見えなければ違う場所を探していく、つまりポイントを見切る判断がしやすくなったことも大きなメリットです。
釣果に影響すると感じたのは、
どういう部分ですか?
ボク、1週間ぐらい漁港に張り付くことがあるんです。その場所にいるアジの習性というか1日の動きをじっくり観察する時間が、かなり増えました。どの時間帯にアジがどんな場所にいて、いつ動き出して食い気が立って、いつ漁港から出て行って、また入ってくるのかとか。
イーズグリーン越しに、自分の目で見ることで、魚に対しての考え方や自分の釣りが大きく変わった気がしています。それくらい新しい発見がたくさんあるんです。
あと、どれくらいのサイズのアジが、どれくらいいるかっていうことを大体でいいので知っているのと知らないとでは、時間の過ごし方も大きく違ってきますね。ポイントを探して絞り込むプロセスが、水中イメージと感度に頼っていた頃とは大きく違う。それが一番、釣果に影響していると思います。
水中が見えることで他に
何か気づいたことはありますか?
実際に自分の目でアジの習性や動きを観察してきたことで、その日の活性というかコンディションが、なんとなくわかるようになってきました。例えば、アジが無茶苦茶群れていて、たくさんいるんだけど、ボ〜っと船の下を点々と移動する時があるんですね。そういう行動の時は産卵期に絡んでることが多くて、デイでは何をやってもスイッチが入らないんです。でも、ナイトになると活性が一気に上がって釣れ出したってことが何度かありました。TALEXレンズを使ってなかった頃は、こういったことを気にしてなかったですね。
いろんな地域で昼間のアジの行動やコンディションを気にするようになったことで、シーズンごとの動きもある程度予測できるようになりました、これって自分にとって大きな財産だなって思います。“自分の目で見るリアルな情報”によって、ボクのアジングもまだまだ変わっていきそうです。

富永 敦 とみなが・あつし

少年時代からキャンプやカメラに興味を持ち、釣りも加え、その3つの趣味をバランスよく楽しんでいる。釣りでは特にトラウトやソルトライトゲームを得意とする。大阪在住