日常からヒマラヤの高峰まで、被写体を問わず撮影するプロカメラマン 石井 邦彦氏。特に、時間経過で表情を変える景色の撮影では独特の世界観でカメラに収め、観る人の多くを魅了する。日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』登山部ではカメラマンとして参加し、出演者やクルーから頼りにされる存在。訪問先で出会う人々を記憶に刻みながら世界を旅する彼がTALEXのサングラスをマストアイテムと呼ぶようになった経緯を訊いてみた。
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日常からヒマラヤの高峰まで、被写体を問わず撮影するプロカメラマン 石井 邦彦氏。特に、時間経過で表情を変える景色の撮影では独特の世界観でカメラに収め、観る人の多くを魅了する。日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』登山部ではカメラマンとして参加し、出演者やクルーから頼りにされる存在。訪問先で出会う人々を記憶に刻みながら世界を旅する彼がTALEXのサングラスをマストアイテムと呼ぶようになった経緯を訊いてみた。
2013年頃だったと思います。当時ヒマラヤ登山で一緒だったメンバーがTALEXのサングラスを使っていて、現地で試させてもらったんです。雪面の見え方がとてもクリアでハッとしたのを覚えています。それまで、偏光サングラスはラフティング等に使用した程度で、水辺で効果を発揮するモノと思い込んでました。登山との相性も良いんだと驚いた記憶があります。
はい。2014年のエベレスト撮影の時でした。他のTALEXユーザーもよく言われていますが、雪面の起伏だけじゃなく、雪質の違いまで捉えられるディテール感は圧巻でした。それと、高曇り、低いガス、快晴と目まぐるしく変わる山の天候への適応力。光量が変わっても掛けていた方が見やすいという感覚がとても印象的でした。サングラスって、登山をする上で安全性を高める道具なんだと、この時初めて気がつきました。
私は撮影することが仕事。強い紫外線から目を守るのはもちろんですが、安全に撮影ポイントまで辿り着くことが最も大切なこと。TALEXサングラスなら、陽に照らされ、白一色に見える雪面の微妙な変化や亀裂に気づけることで安全なルートを見極められます。あと、刻々と移り変わる低い雲やガスを立体的に捉えられることで、自然への理解がより深まり、頭の中でイメージする世界(構図)が間違いなく広がりました。
“視界にある色を、ありのままに見たい”というカメラマンの心理から、トゥルービューとトゥルービューフォーカスを愛用しています。この2つのレンズカラーは本当に色誤差を感じない視界で、カメラマンを職業とする自分にとって正に相棒のような存在で、山岳撮影のマストアイテムの一つです。
標高の低い山や街中等ではトゥルービューを。標高が高い場所や照り返しのキツイ雪山等では、トゥルービューフォーカスのシルバーミラーを選ぶようにしています。
例えばヒマラヤの高所登山の撮影の場合、キャラバン中の生活道からベースキャンプより上部の雪と氷の世界まで、ものすごく幅広い環境の変化に身を置く事になります。キャラバン中はトゥルービュー。上部への登山にはトゥルービューフォーカスのシルバーミラー、という使い分けをしています。
山岳撮影では、状況が困難になればなるほど、逆に撮影チャンスになる場合があります。急なホワイトアウトや横殴りの吹雪でも、TALEXサングラスなら必要な情報を視覚として得られるので、掛け外しせずに撮影を続けられます。一般的な暗い雪山用サングラスだと、そうはいかないでしょう。
高所登山の撮影では、曇っていても雪面からの照り返し等で雪目になる可能性があるので、目の保護という意味でもサングラスを外せません。それをストレスなくさせてくれることが、とてもありがたいです。また、よく使うカメラやドローンの液晶画面が、サングラスを使用していても問題無く見える事も撮影時にかなり助かっています。
自分の目に合っているというのが大きいと思いますが、様々な状況を実際に見てきて感じる信頼性の高さから、いつでも積極的に使用し安心して撮影が続けられます。
何より、新しい出会いが沢山ある事です。山に登ったり、動物と向き合ったり、自然現象を追いかけたり、誰かの人生に密着したり。何かを映しだす為に様々な体験をして、素敵な人や忘れられない景色に巡り会える事が最大の魅力ですね。
ある先輩が言っていましたが、“カメラマンは旅する職業だ”と。旅を続ける事で自分自身成長できますし、次の旅にまた繋がっていくのだと思います。
プロカメラマン
石井 邦彦
1979年北海道生まれ。東京農業大学探検部出身。
テレビ番組を中心に自然、動物、ドキュメンタリー、バラエティー、等様々なジャンルの撮影を行うカメラマン。
2019年よりNHK「地球トラベラー」に出演、撮影で参加し、ネパールのグレートヒマラヤトレイルや国内の山岳撮影を続けている。