ENGINE 2008年7月号掲載
「バラエティ自動車評論家」を自称し、独特の物言いを特徴とする。思いつくがままに風刺するジャーナリストを名乗り、自身が所有する自動車は、ポルシェやロールスロイス、スバルの軽自動車などバラエティに富んでおり、新車インプレッションのほか、クルマ関係の人物伝も多い。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。世界・カー・オブ・ザ・イヤー日本代表審査員のひとりでもある。
ご使用サングラス「OZNIS 9BALL 」
使用シーンから探す
ドライビング
レンズを付けて
“ウロコが落ちた”?
モータージャーナリスト
ENGINE 2008年7月号掲載
「バラエティ自動車評論家」を自称し、独特の物言いを特徴とする。思いつくがままに風刺するジャーナリストを名乗り、自身が所有する自動車は、ポルシェやロールスロイス、スバルの軽自動車などバラエティに富んでおり、新車インプレッションのほか、クルマ関係の人物伝も多い。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。世界・カー・オブ・ザ・イヤー日本代表審査員のひとりでもある。
ご使用サングラス「OZNIS 9BALL 」
いや、ホンとに驚きました。タレックスの偏光レンズ。
普通はサングラスを掛けると目の前の風景に色を「付ける」「加える」という感覚なのに、全くの逆。何かを「取り外した」「除いた」ようなんです。
私が掛けている「トゥルービュー」という偏光レンズは、無駄な光線やノイズが取り去られて、不純物がない状態で「モノの本当の色」を見ることができるようになる。目を使うことがもの凄くラクになります。
まじめな話、サングラスに対する概念が変わりましたね。これまで私にとってサングラスは正直「使うもの」ではなく「着るもの」。はやい話、ファッションでした。
ところがコイツは完全なる機能部品。完璧に人間の性能を上げてくれる。
今回、街歩きから、高速でのクルマ通勤、サーキットでの高速テストと3シーンで試したのですが、外した時と付けた時の差を感じたのは特に運転中でした。それもハイ・スピードで走行時で差をより大きく感じた。
それもそのはず、昔とある友人が言ってましたけど「運転は情報処理」なんです。前のクルマの動き、横のクルマの動きはもちろん、路面の調子、雨が降ってるか降ってないか、そういう「情報」を目から頭に入力して、手の動きとして出力する情報処理のループ活動。だからハイ・スピードになればなるほど情報量が飛躍的に増えて「判断」つまり「運転」が難しくなるわけです。高速運転が難しいのはそのせいだと。
だからこそ運転中にもタレックスの偏光レンズなんですよ。それもアウトバーンのような超高速道路こそいい。レンズには色にもフィルター効果があります。「トゥルービュー」がものの本当の色を忠実に再現するのに対し、「アクションコパー」は青色光線を排除するレンズ。この青色というのにそもそもモノの輪郭をぼやけさせる働きがある。それでこのレンズをかければ、逆に青系を取り除くことができ、車線や道路の起伏などがはっきりと見えるようになるんです。
実際、これをかけて高速を走ると目の前の風景が絵画的になります。余計な情報が消えて、シンプルに画像認識ができるようになる。さらに不思議なのが、長く付けていると色が自然に見えてくるということ。最初は「茶色がかって」見えるんですが、そのうち違和感がなくなる。 だから今回、つくづく思いました。人はマシンであると。クルマのタイヤを換えたり、ブレーキパッドを換えると性能が上がるように、人間にもキチンとしたいいパーツを付けると確実に性能が上がる。しかもわりと簡単に。次はなんとかしてもっと頭をよくしたいものです(笑)
モータージャーナリスト
小沢 コージ
「バラエティ自動車評論家」を自称し、独特の物言いを特徴とする。思いつくがままに風刺するジャーナリストを名乗り、自身が所有する自動車は、ポルシェやロールスロイス、スバルの軽自動車などバラエティに富んでおり、新車インプレッションのほか、クルマ関係の人物伝も多い。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。世界・カー・オブ・ザ・イヤー日本代表審査員のひとりでもある。