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TALEX PEOPLE タレックスピープル

ドライビング

自分の瞳の性能が
上がったかのようだ

モータージャーナリスト

笹目 二朗さん JIRO SASAME


CAR GRAPHIC
2012年5月号掲載

東京都出身。日産自動車にて自動車のサスペンション・チューニングに携わった後、1982年から自動車雑誌「CAR GRAPHIC」(二玄社)編集部に勤務。1992年に退職、チューニングメーカー・アイディングでのテストドライバーを経てフリーランスの自動車評論家となり現在に至る。

ご使用サングラス「OZNIS XII FACE RX

INTERVIEW

今まで見えなかったモノが見えると世界が変わる。

偏光グラスについての自分の知識は、かなりいい加減なものでしかなかった。頭にあったのは、カメラのPLフィルタ-だ。反射して見えないはずの水の中がよく見えたり、空と雲の境目がクッキリしたり、対向車のフロントガラス越しにドライバーの姿がきれいに見えたり……。そんな程度で、メーカー間で性能の違いがあったとしても、その差は大したものではないと考えていた。

欧州で西に向かって走り続ける時、夕日はサンバイザ-より低い位置にある。この眩しさを和らげる手段として偏光機能のない普通のサングラスをよく使ったが、あれはトンネルに入ると途端に視界が暗くなる。トンネルの前後で掛けたり外したり、煩わしいことこのうえない。

しかも老眼の進行とともに、映像が暗くなるとピントも甘くなる。したがって最近は、次第に眩しさを我慢するようになっていた。視力そのものも年齢と共に低下し、公道走行に支障ないとはいえ、動体視力の衰えは感じる。以前は走り去る車のナンバ-が記憶できたものだが。

そんな時にTALEXと出会った。照り返しのきついアスファルト上の白線や、直射日光を受けるグラスウォールなど、今まで見えなかったモノが見えると世界が変わる。いままでハッキリしないまま後方へ飛び去っていった風景が、こんどはハッキリ記憶に残って過ぎ去る。つまり、速度感が変わる。ブレて流れる風景は速く感じるけれど、ブレない風景は流れるのが遅いのだ。同じ速度でクルマを走らせるとき、「疲労度」というメジャ-で計れば、流れる速度は遅い方が疲れない。

いろいろと試してみると、偏光レンズにも性能差があるということもわかってくる。単に偏光レンズと言っても、普通のものと優れモノはまったく違うのだ。いいものは急に視線を動かしても画像が乱れないし、レンズの真ん中と端で画像が歪むようなこともないのだ。

また、いいレンズは色がついていても視界が暗くならない。むしろ明るくさえ感じるのは驚きで、まるで自分の瞳の性能が上がったかのようだ。

これは外出するときの友としてしばらくは手放せそうにない。

この偏光グラスをどのように作るのかを知りたくて、TALEXの工場を見学させていただいた。同行した編集者は「すごい! ほとんど手作りだ!」と感激していたが、私は似たような光景を見たことがあった。それは、ビルシュタインの工場だ。あそこでもドイツのおじさんやおばさんが、一所懸命に手を動かして、高性能ダンパー作りにいそしんでいた。

半分諦めかけていた視力が、若い頃のレベルに戻ってきたように感じる。

TALEXの偏光レンズ、これは外出するときの友としてしばらくは手放せそうにない。免許証とペアで、非常持ち出し用品に指定している。

PROFILE

モータージャーナリスト

笹目 二朗

東京都出身。日産自動車にて自動車のサスペンション・チューニングに携わった後、1982年から自動車雑誌「CAR GRAPHIC」(二玄社)編集部に勤務。1992年に退職、チューニングメーカー・アイディングでのテストドライバーを経てフリーランスの自動車評論家となり現在に至る。