PROSHOP&SHOWROOM TALEX 20周年の記念に、新喜皮革様のご協力により、普段では行えないほどの時間と手間をかけて特別なケースを製作いたしました。
その特別なケースのために、まず「コードバン」という素材について深く知る必要がありました。
2016年4月スタッフ一同兵庫県姫路市にある、日本で唯一(世界で二社のみ)のコードバンタンナー、新喜皮革様の工場を訪れました。
そこで目の当りにしたのは馬の革が10カ月という長い期間を経て加工され、製品に使用できるコードバンが生み出されるまでの一連の流れでした。
コードバンとは、馬の「臀部(でんぶ)」にある厚さ1mmの緻密な繊維層を裏側から削り出した革のことを呼び、別名「キングオブレザー」や「革のダイヤモンド」とも呼ばれ、独自の光沢感と重厚な質感は、その名にふさわしいものです。
年々数が少なくなっていくその希少性、革のダイヤモンドといわれる理由とその機能性を学びました。
人を魅了し続けるコードバンの美しさと、使うほどに手放せなくなる人に対する優しさは、間違いなく新喜皮革さんによる職人さんの手仕事と、最高の素材へのこだわりでした。
そして何よりも社員皆様の馬に対する敬意と愛情が、コードバンの優しさと言葉を失うほどの美しさを生み出していました。
実際に手に触れることでしか味わえない感動を生み出すコードバンの魅力がそこにありました。
日本で1社しかない工場で、すばらしい体験をさせていただきました。
次回は「コードバンが生み出されるまでの一連の流れ」についてご紹介をさせていただきます。