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SUNGLASS LIFE

TALEX JOURNAL

コードバンが生み出されるまでの一連の流れ

2016.12.18 Sun.

 

 

馬革は大きく分けて二つの種類に分けられます。

 

 

 

コードバン

コードバンとは、馬の「臀部(でんぶ)」にある厚さ1mmの緻密な繊維層を裏側から削り出した革のことを呼び、別名「キングオブレザー」「革のダイヤモンド」とも呼ばれ、独自の光沢感と重厚な質感は、その名にふさわしいものです。

 

 

ホースハイド

馬胴体部の革をホースハイドと呼び、牛革に比べると薄く、それでいてしなやかなので軽さを備えています。仮に同じ製作工程を経た同じ厚みの牛革と馬革を比較した場合、馬革の方が丈夫です。

 

【豆知識】

皮から革へ

「皮」という漢字は生皮、原皮と書かれるときに用いられます。

「革」は甲革や裏革、染革、製革と書くときに使われています。

その違いは、「皮」は鞣される前の状態、「革」は鞣されて以降の状態を指します。

◆製造工程について◆

ここからは実際に工場見学で目の当たりにした、馬の革が10カ月という長い期間を経て加工され、製品に使用できるコードバンが生み出されるまでの一連の流れをご紹介いたします。

①    塩漬け状態で輸入された馬皮を特殊な薬品漬けにし、毛を溶かす

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②    鞣(ナメ)し作業を行う

鞣しとは革を腐らないようにする工程をいい、

鞣しにはクロム鞣しとタンニン鞣しの2種類があります。

クロム鞣し

鞣し剤に塩基性硫酸クロム塩を使用する、一般的な鞣しの方法。

柔軟性があり伸びが大きく弾力がでます。

耐熱性があり靴の甲革、袋物、服飾用などに利用されます。

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タンニン鞣し

繊維と繊維の間にミモザ(アカシア)のエキスを流し込み

結合させる方法。鞣された革は伸縮性が小さく、鞄、靴底など

立体化する革製品に適しています。

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ホースハイドはクロム鞣し。コードバンはタンニン鞣しで加工されます。

※クロム鞣しは高温の為、コードバンの繊維が潰れてしまいます。

③    染色を行う

仕上げの色ではなく基本となる色の染色を行います。

この染色がきちんと出来ていないと仕上げの色をのせる際、綺麗に発色されないそうです。染料は皮革専用の特殊なものを使用。染色の際に油を使用し、丈夫さとしなやかさをだします。

④    工場二階の天井で乾燥させる

この際、後の作業員の効率を考慮し、革に丸みが出ないよう一枚一枚手作業で革を逆ハの字に固定器具で吊るしていくそうです。

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⑤    乾燥後、不要な部分を手作業で切り落とす

スエード側(表面ではなく肉側)を削り落とし、コードバン層をだします。銀面(表面)とスエードだと銀面の方が強い為スエード面を削り、より強度を上げます。

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⑥    最終項目のグレージング

機械に純度の高い筒状のガラスを設置し、厚さが均等に2ミリになるように、そのガラスでコードバンを磨き艶をだす工程。この作業は、職人手作業だからできる要となる作業です。

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ライン

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

ここまでの作業を約10カ月かけて加工され、コードバンが生み出されます。コードバンはAグレードと位置付けされる高さ2.3メートル以上の馬から加工され、1頭から1割しかとれない大変希少な革なのです。

 

特別なサングラスケースの製作を始めてから現在に至るまで、デザイン設計から重量バランス、サイズ感やカラーなど細部に至るまで、何度も打ち合わせを行い、贅沢の限りを尽くしたサングラスケースでございます。

 

サングラスケースの製作に多大なるご協力をいただきました、世界で2社しか存在しない、革の宝石と呼ばれる最高級皮革素材コードバンタンナーの新喜皮革の皆様。そしてTHE WARMTH CRAFTS- MANUFACTURE(ウォームス クラフツ マニュファクチャー)を展開される、株式会社コードバンの新田社長とデザイナーの米田さんには、この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。

ライン

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このブログ記事を書いたスタッフ

TALEXTALEX

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