前回のブログでは、皆さんが年齢を重ねて近くのモノが見にくくなったとき、まずは近くのメガネ屋さんに相談に行ってくださいとお伝えしました。
今回の薮下ブログでは普段メガネをかけていない方が、近くの小さいモノが見えにくくなったときどのようなアイテムが必要なのかをご紹介させていただきます。
まず、1週間の生活のなかで、あなたが一番困っている状況を絞り込んでください。あなたはメガネ屋さんにそれを伝えることから始まります。
例えば、「仕事でパソコン作業をしている時、入力用の資料に書かれた小さい文字が見にくくて困っている」この場合、あなたの仕事を快適にするには二つのアイテムが選択肢にあげられます。
その1◆資料の小さい文字がハッキリ見やすくなるメガネ。
一般的に「老眼鏡」と呼ばれるアイテムです。近くを見るための視力に合ったメガネなら、資料に書かれた小さい文字はもちろん、スマホの画面も、見たい位置でハッキリ、クッキリに見えるようになります。
「それ、いいじゃん!!」と思った方、少し待ってください。このメガネにはデメリットもあるんです。
【デメリット】
近くの小さい文字はよく見えるけど、パソコンのモニターや遠くのモノがピンぼけになってしまう。そう、このメガネは小さい文字を見るためだけの専用アイテム。つまり、資料の小さい文字はクッキリ見えるけど、パソコンのモニターや同僚の顔は逆に見にくくなってしまうため、モニターを見るときや人に呼ばれたときは外さないといけないメガネなのです。
その2◆メガネの下側部分で見ると小さい文字が見やすくなって、上側でみるとモニターもクッキリ見えるメガネ。
画像にあるようにメガネのレンズ下側だけ度数が入っている特殊な度付きメガネです。テレビとかで聞いたことありますよね?「遠近両用メガネ」と呼ばれるモノ。
これがあれば、資料の小さい文字を見たいとき、メガネの下側で見ればハッキリ見えるようになります。なおかつ、メガネの上側で見れば、パソコンのモニターや遠くの人の顔も問題なく見えます。そう、「その1」にあるデメリットを見事に解消できる便利なメガネです。1本のメガネで人の顔やパソコンモニターから、資料に書かれた小さい文字までしっかり見えます。
「そんな便利なメガネなら、こっちで決まりだね!」と思った方、少し待ってください。このメガネにも実はデメリットがあるんです。
【デメリット】
特に普段メガネを掛けない方には、結構なハードルがあります。慣れが必要。というのは、目線を下にすると近くの小さいモノが見やすい分、対象物が遠い、足元などはピンぼけになってしまう。それと、上下で見え方が違うため、いつもの感覚で目線を振ると景色が揺れて、なんだか気持ち悪い。視線の使い方さえ慣れてしまえば問題ないですが、最初は違和感が出てしまう方が多いのも、このメガネの特徴です。
じゃぁ結局どっちを選べばいいの?
前回のブログで、私がメガネ屋さんに行ってくださいとお伝えした理由は、実はそこ!メガネ屋さんなら実際にメガネを作る前に、どんな見え方なのかを試せるのです。
1.小さい文字がハッキリ見やすくなるメガネ。
2.メガネの下側部分で見ると小さい文字が見やすくなって、上側でみるとモニターもクッキリ見えるメガネ。
この二つのメガネを作ると、小さな文字がどんな風に見えるのか?あるいは遠くを見ると、どんな風になるのか?などなど。これらを、自身の目で実際に確認することができるのです。
あとは、1週間の生活で最も困っている状況に対して、どっちのメガネを手に入れれば今よりもっと快適になるのか?を、お店にあるモニターやカタログで見比べれば答えが出るはずです。
“普段メガネを掛けていない方が、近くのモノが見えにくくなって困ったとき”
ぜひ、メガネ屋さんに相談し、マッチする1本をチョイスしてみてくださいね。
次回の薮下ブログでは、普段メガネを掛けている方が近くのモノが見えにくくなって困ったときどんなアイテムを手に入れれば、快適な生活を送れるのかを実例と合わせてご紹介したいと思います。