みなさまはサングラスのレンズには、いくつかの種類があることをご存じでしょうか?TALEXは”偏光レンズ”のメーカー。店頭でサングラスについて説明していると、「1本で昼も夜も使えるレンズですよね?」「外の明るさに応じて色が変わるレンズでしょ?」このような言葉を頻繁に耳にします。
実は、一口にサングラスと言っても、レンズには色んな種類があるのです。
サングラスのレンズに種類なんてあるの?と思う方は多いかもしれません。私もこの業界に携わるまではそうでした。
サングラス=眩しさを防ぐアイテムでしょ?
という考えでしたが、実はそれだけではないのです。
目次
偏光レンズとは
みなさまは“偏光レンズ”をご存知でしょうか?
「聞いたことはあるけど、実際どんなものかは知らない」という方が多いのではないでしょうか?
偏光レンズとは、レンズの中に「偏光膜」という特殊なフィルムが入っており、その偏光膜の中の横一列に並んでいる分子の層が、視界の上下・斜めからくる反射光をカットします。ブラインドカーテンのようなイメージですね。
説明だけでは、なかなかピンとこないと思いますので、下記の写真をご覧ください。
ご覧のとおり、きれいに反射がなくなっています。
全く同じ場所で全く同じモノを見た場合でも、偏光レンズを着用することで、こんなにも視界が変わるのです。
偏光レンズは様々なジャンルで需要があります。例えば車の運転であれば、路面やフロントガラスの反射が消えクリアな視界がキープできますし、釣りであれば水面のギラツキがなくなり、水中が見やすくなる=魚を見つけやすい。となるわけです。
調光レンズとは
調光レンズとは、わかりやすく説明すれば、屋外では『薄いレンズから濃いレンズに』、室内に入れば『濃いレンズから薄いレンズに』と、色が変化するレンズのことです。
下の写真をご覧ください。
これは、レンズの半分に布をかぶせて実験したものです。
左半分のレンズが濃くなっているのに対し、右半分はほぼ透明の状態です。
太陽の光が当たればレンズの色が変わると思っている方も多いですが、実は調光レンズは紫外線を浴びることでレンズの色が濃くなります。そのため、曇っている日でも紫外線の量が多ければレンズは濃く変色します。
わざわざ面倒な掛け替えをしなくても1本のサングラスで屋外・室内と兼用できるので、非常に便利なアイテムです。
ただし、『薄い→濃い』に色づくときに比べると、『濃い→薄い』に色がもどるのは少し時間がかかってしまいますので注意は必要です。
偏光レンズ・調光レンズのメリットとデメリット
では偏光サングラスと調光サングラス、どちらを選べばいいのか?
偏光サングラスのメリット
釣りを楽しむ人は偏光サングラスをよく知っています。水面のギラツキがなくなり水の中の魚が良く見えるので必須アイテムとなるためです。その他ドライビングでは路面反射がなくなり白線がクッキリと見えたり、ウィンタースポーツでは反射で見えづらい雪面の凸凹がハッキリ見えるようになります。
近頃では、ゴルフやテニスなどのスポーツ、日常用での使用も増えてきております。
偏光サングラスのデメリット
液晶画面(カーナビやスマートフォン)を見ると、角度によっては画面が暗くなったり虹色に見える場合があります。
また、車のリアガラスの熱線周辺に白い玉のようなものがポツポツ見えてしまうことも。
調光サングラスのメリット
ロードバイクに乗る方は、朝も夜も走ることって多いですよね?調光サングラスなら1本で昼夜問わず使用できるので掛け替えの必要がありません。その他ショッピングの際なんかにもオススメです。室内に入ってしばらくすればレンズは薄くなりますので、カバンの中から出したり直したり…面倒な作業が省けます。
調光サングラスのデメリット
紫外線量によってレンズが変色するため、フロントガラス自体が紫外線をカットしてしまうドライビング用としては不向きです。また、前回も申し上げた通りレンズの色が薄くなるまでには多少時間がかかります。ですので、思ったようにレンズ変色しないこともしばしば。
まとめ
いかがでしたか?偏光サングラス・調光サングラスの違いはお分かりいただけたでしょうか?
これからサングラスを選ぶ時は、ぜひレンズにも注目してみてください!
使用用途にピッタリとマッチした1本をみつけましょう。