今回は、“雪目をどう防ぐか”について解説いたします。
おさらいになりますが、雪目とは、目の角膜の部分が強い紫外線を浴び続けて炎症してしまうことをいいます。肌が紫外線で日焼けするように、目の角膜も同じように日焼けするのです。
雪目を防ぐためには紫外線対策が必要不可欠です。その対策としてピッタリのアイテムがサングラスとなります。
1.紫外線カット率は99%以上のものを!
より有害で、目に深刻なダメージを与える紫外線の波長域をカバーできるものを選びましょう。
2.上からの紫外線対策は当たり前!
帽子をかぶっているから大丈夫。ではありません。雪は紫外線を反射します。ただ眩しい日差しだけが反射しているのではなく、紫外線も反射していますので要注意。サングラスと、帽子やバラクラバなどを併用し、全方位から襲ってくる紫外線をガードしましょう。
3.サングラスの形状にも注目!
「レンズが湾曲しており、顔にそっているサングラス」「テンプル(フレームのつるの部分)が太く、レンズが大きいサングラス」などは光が顔との隙間から入りにくく、紫外線を防いでくれます。サングラスのフレーム選びはかなり重要です。登山用品店、メガネ屋さんでお顔に合ったものを選びましょう。
4.ぜひ偏光レンズを!
紫外線だけであれば、透明レンズのメガネでも防ぐことができます。しかし、かなり強い太陽光、そしてその反射のギラつきを考えた時、目にはかなりの負担がかかっています。強い光が原因で目も疲れてしまいますし、フィジカル的メンタル的に疲れてしまうことにもなりかねません。しっかりと反射を抑えることができ、なおかつ天候の急変や、ガスが急にかかったときにも対応できるレンズの濃さをオススメいたします。
私は一度雪目になってしまった経験があります。雪目になると動けません。ゴールデンウイークの楽しい春スキーでしたが、テントの中で1人、目の痛みと戦っていました。休憩のたった10分。カッコイイからと買った顔に合わないサングラス。暑いから脱いだ帽子。ほんの些細な気の緩みで雪目になってしまうことがあります。くれぐれもご注意ください。
次回は、雪山でのTALEXレンズの見え方「雪山でのサングラス~レンズカラー~」を、比較写真とともにご紹介させていただきます。