前回までは、メガネやサングラスのフレーム素材の中から、プラスチック系の3つの素材についてご紹介いたしました。
では、今回はこれら3つの素材が実際にどのようなフレームに多く使われているのかをご説明させていただきます。
【アセテート・セルロイド】
この両方に共通する、素材そのものが持つ深みのある光沢感。
磨くという仕上げ工程で生まれる透明色や透け感、摺りガラスのようなフロスト感が出るという特徴から、流行を意識したファッション的サングラスとしては欠かせない素材となっています。
ただし、素材そのものの重さ、熱や経時変化など…素材の特性によって、掛け心地には少し我慢が必要なのも事実です。
・様々な洋服に合わせてコーディネートしやすい
・その代わりに鼻や耳などへの負担は少し我慢が必要
【ナイロン】
スポーツサングラスのほとんどはこの素材で出来ています。
型に素材を流し込んで固める金型成形で作り出される「製造方法」は、デザインの自由度が大きいのが特徴。メガネの基本的なカタチにとらわれずに、フィット感や遮光性という本来サングラスに必要な機能を実現してくれる上、素材そのものの軽さによって顔への負担を軽減することが可能。
・サングラスとして必要な機能をしっかりデザインに盛り込める
・軽くて顔への負担が少ない
・その代わり素材の質感からくる深みや重厚感が少ない
最近は塗装技術が進化し、ナイロン素材にアセテートのような深みのある質感が盛り込まれたモノが人気を呼んでいます。
次回、アクションコパーと同期のブログでは、素材によって重さが違う? レンズ編 についてご説明いたします。