ここ近年、自動車にほぼ標準装備となっている、ディスチャージヘッドランプといった消費電力が低く発熱も少ない、更に長寿命。こういったヘッドライトの進化によって、エコ時代に「より明るく・より環境に良い」といった、車を所有される方にとって視界の明るい快適な運転ができるようになりました。
しかし運転する人の為にと生まれたこのライトが、逆に「対向車が眩しい」という声を耳にするようになったのも近年。そもそも夜間運転自体が、日中に比べると視界がライト頼りという中で、この対向車の明るいヘッドライトが普段運転されない方は特に不安を感じているものと思われます。
今回はそんなドライブユーザーに向けて少しでも安全に夜間運転するためのポイントをご紹介しようと思います。
目次
1.ヘッドライトが眩しい場合の対処方法
実際に真正面に懐中電灯を当てられたような眩しさを緩和するためにはどのようにすればよいのか。困られている方でよく耳にするのは「車高の高いトラックなどが正面に入ってきた際に特に眩しく感じる」ということです。私自身、初めて免許を取得し、スポーツタイプの乗用車に乗っていた時には特に車高が低い車だったので、夜間運転時の対向車のヘッドライトには悩まされたものです。
では、どのようにして対処すればよいのか。それは目に入り込んでくる光の量を減らすのが1番です。まず思いつくのは“サングラス”だと思われますが、「それはわかっている。そもそもサングラスをつけて運転なんかしていいの?」と疑問に感じると思います。
車の運転に対して目に関する法律は色々とございますが、皆様がご存知なのは「視力が0.7以上必要」などが一般的です。
2.そもそも、夜間運転にサングラスは法律的にOK??
サングラスには色の濃さや様々な機能・性能によって「夜間運転不適合」とJIS規格で定められる場合があります。
では不適合に指定されているメガネ・サングラスをつけていると捕まってしまうの?…いえ、法律では「夜間運転不適合のサングラスを夜間運転ではかけてはいけない」ではなく「夜間運転不適合のサングラスをかけて事故等を起こすと過失の対象になる可能性がある」というものです。ですので、夜に自動二輪車に乗っている方がサングラスをしている場合などを見かけることもありますが、これは違法というわけではないのです。
今までに購入されたサングラスの商品のタグにはそういった記載が必ずあります。どれくらいの濃さからが不適合になるのか、皆様が思っている以上に、少し色が入ったメガネやサングラスでも夜間運転不適合に属している場合もあります。これは、山道といった街灯のないほぼヘッドライトのみでの視界を確保しないと行けない場所での運転を想定して決められている規格のためです。
3.夜間運転にはどれくらいの濃さのメガネをかければいいの?
『TALEXレンズ』のカラーラインナップに夜間運転に適合しているレンズカラーがあります。“モアイシリーズ”のグレー・ブラウン・パープルの3色です。
実際にレンズを見ていただくとわかりますが、「結構色が薄い」と感じられると思います。
ですが、このレンズは通常なら裸眼で見る光の量を25%カットし、更に反射してくる雑光を20%カットしてくれる優れモノです。
普段であれば100%目に通す光を25%カットするということは、暗く見えてしまうと考えるかもしれません。実際にご使用いただくとわかりますが、殆ど暗く感じることはありません。それは法律でも認められている「夜間運転適合」になっている証拠です。
対向車のヘッドライトは正面から目に向かってくるだけではなく、路面から反射して目に向かってくる光もあるため、反射してくる雑光を和らげることで、特に雨の日の夜間運転でも裸眼と比べて眩しさを和らげます。
実際に私は営業の仕事をしており、全国のあらゆる道を慣れないレンタカーに乗って回ることが多くあります。こうした慣れない場所、慣れない車での夜間運転、更に言えば雨の日の夜間運転は本当に怖い思いをした経験もありました。
そうした中で、このモアイレンズは少しでも安心して運転することの出来る1つのアイテムとして重宝しているのです。近年、本当にあの白く眩しいヘッドライトは自分の進行方向に対して視界が一瞬見えなくなる時間となり、事故の原因にも繋がると思います。
これからもこういった車の進化は運転される人への快適さの追求として続いていくでしょう。しかし、我々の目はこの進化についていけるでしょうか。
今回の「夜間運転を少しでも安心に」と思い綴ったブログはいかがだったでしょうか。こうした要因をひとつでも解消し、皆さまにより安心で快適なドライビングをお楽しみいただければと思います。