前回のブログでは「近くを見るとピントが合わない」という症状は、目の筋肉の衰えからくるものとお伝えしました。今回はその対処法の前に、どうして「目の筋肉が衰える」のかをご説明しましょう。
※出来るだけ、難しい話は抜きにして。
目は、眼球内部にある筋肉(毛様体)の働きで水晶体の厚みを変えてピントを合わせています。景色や信号など遠くを見る場合には、少ない筋力でピント合わせが出来るのですが、近くのモノを見る場合、目の筋肉はかなり頑張らないとピントが合わない仕組みになっています。ギューッと力を入れてピント合わせをキープしている、そんな感じです。
この目の筋肉が頑張ってるという状態をひとつ例に挙げてお話しましょう。
デジカメや携帯電話のカメラで、花や文字など被写体に近づいて写真を撮ろうとするときを思い出してください。遠くの景色の場合と違って、ピントが合うまで結構時間がかかりますよね。モーター音が聞こえて必死で合わせている、あの感じ。実は、あれと同じことが目のなかで起こっているのです。
人がスマホ画面の文字など、近くて小さいモノをハッキリ見る場合は、モーターのように筋肉が頑張って水晶体を調整しているのです。これを毎日、しかも長時間繰り返していれば、当然筋肉も硬直して動きが悪くなって凝り固まってしまいます。
そういう生活が何年も続くと… デジカメのモーターが弱ってくるように、目の中の筋肉が衰えてくるわけです。
近くを見続けることで起こる、目の筋肉の衰えがなんとなくイメージできましたか?
筋肉にギュッと力が入ったままで動く幅が小さい
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血流が悪くなって凝り固まる
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ほとんどの時間、近いモノを見る生活が何年も続く
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筋力がだんだん衰えてくる
そう、肩凝りの症状に近いですね。肩凝りがひどい時って皆さんどうしますか?
「作業を少し止めて、肩甲骨をまわして血流を良くする」ですよね。
今回のテーマに関する対処法にも肩凝りの時と似たようなものもあります。
次回のブログでは、「近くを見るとピントが合わない」症状を少しでも和らげる3つの方法をお伝えしたいと思います。