前回の薮下ブログでは、「近くを見るとピントが合わない」症状の原因が、目の筋力の衰えによるものとお伝えしました。今回は、その症状を少しでも和らげる、3つの対処法をお伝えしたいと思います。
どれも職場や自宅で簡単にできる対処法なので、ぜひ試してみてくださいね。目のなかの筋肉の動きをイメージしながら実践することで、夕方の疲れ度合はきっと変わるはずです!
その1.近くばかり見ないで、たまに遠くを見ること
肩こりの酷いときに肩をまわして筋肉をほぐす。あの動作と同じように、近くを見続けて凝り固まった目の中の筋肉をほぐしてあげましょう。
肩ならわかるけど、目の中の筋肉はどうやってほぐすの?
答えは簡単!たまに視線をはずして遠くを見るだけでいいんです。
駅のホームなら、視線をスマホから遠くの景色に。
オフィスなら、視線をPCのモニターから一番遠くの壁に。
今いる環境のなかで一番遠い場所に視線を移すことで、
1.凝り固まった筋肉が動く
2.一番遠くを見ることで目の中の筋肉が力を抜いた状態になる。
意識して定期的に視線を変えてくださいね。
その2.目を閉じて、○○いタオルを当てる
疲れ目を感じたとき、目を閉じてまぶたに当てるモノは?と聞かれたら、皆さん冷たいおしぼりを想像しませんか?
実はこれ、間違いなんです。冷たいおしぼりを当てると凝り固まった筋肉が余計に固まってしまい、逆効果といわれています。
同じ姿勢で長時間仕事したあとには、ゆっくりお風呂に浸かる。あれと同じように、レンジで温めるなどした蒸しタオルをまぶたに1分ほど乗せてあげるだけで目の中の筋肉がほぐれるので、長時間のオフィスワークや細かい作業の後にはぜひお試しください。
その3.動体視力を鍛えること
野球やバドミントン、そして卓球など、スピードの速いモノを見るアスリートたちの目は「近くのモノが見えにくい」という症状があまり出ないそうです。
その理由は?
早く動いているモノを見れる、つまり動体視力が優れている人は日頃から目の中の筋肉をよく動かしているから。スマホやPCモニターばかりを見る人たちと違って、凝り固まることが少ないから筋力の衰えも起こりにくいというわけです。
とはいえ、皆さんがオフィスワークや作業の合間にスポーツするのは難しいですよね。
そこで、ひとつご提案です。昼休みや営業で外に出たとき、走っているクルマのナンバープレートなど移動するモノを見てください。この動作は動体視力を鍛えるもので、無意識に目の中の筋肉を動かすことができます。
あと、通勤電車の窓から、流れる景色にあるビルや看板を目で追うことも同じ効果が期待できますので、ぜひお試しくださいね。
昼食も社内でお弁当という方は、視線を上下左右に動かす目のストレッチを!肩のストレッチのように、目の中の筋肉を動かす働きがあるのでオススメです。
PCのモニターなど近くを見ないで仕事ができれば良いですが、そういうわけにはいかないのが現代社会。「最近、近くの小さいモノにピントが合わないな…」と感じたら1分以内で簡単に出来る!この3つの対処法を意識的に試してくださいね。
次回の薮下ブログは「近くのピントが合わなくて見にくいんだけど、どうすれば?」を
まとめさせていただきます。