今回は夏の低山用のサングラスについて考えてみたいと思います。
え? サングラス必要? と思う方もいるかもしれません。
✔ 低山だから・樹林帯だから、サングラスは掛けない。
✔ 掛けていると汗で曇るから結局外してしまう。
✔汗がレンズに落ち顔とサングラスに溜まるあの不快感が嫌だ。
という理由でサングラスを掛けない方が多いのではないでしょうか。そういう人にこそ掛けていただきたいです! それはなぜか。
□紫外線は樹林帯だからといってない訳ではない。
□木々の間からの木漏れ日がギラギラ眩しい。(キレイと思いますが、だんだん鬱陶しくなりませんか?実は目の疲れの原因になっています。掛けることで心地よい光になります。)
□思わぬ角度からの小枝や、砂埃などから目を守る。
といった理由があるからです。しかし、必要性は理解していても「レンズが曇る問題」は解決しませんね。どのようなサングラスであれば解消されるのか。お持ちのサングラスを思い浮かべて下さい。
樹林帯の中という事は、標高が低く気温が高い、比較的汗をかく場面が多いです。そういった時、遮光性が高く顔とサングラスの距離が近いもの(スポーツタイプによく見られる8カーブのサングラス)を着用していると、ほとんどの場合は曇ってしまうと思います。
これを軽減してくれるのが、4カーブもしくは6カーブのレンズカーブが強すぎないフレームです。レンズの湾曲が少ないことによって顔とサングラスの間に隙間ができ、レンズが曇りにくくなります。
そう、良かれと思っていた遮光性の高いスポーツフレームは実は曇りやすい原因になっているかも!? (しかしこれは、ノーズパットを調節することによって、解消される場合もあります。また、スポーツフレームのほうが、遮光性は勿論、目の保護の観点からも優れているところは多いのは事実です。)
ですので、汗をかく標高の低い樹林帯では、比較的カーブの浅いフレームをチョイスするのがオススメです! そのまま森林限界を超える様な登山になるのであれば、帽子などの日よけ対策をしていただくと、より快適になります。
↑こちらは4カーブのフレーム。これでは横からの光が気になる。という方がいらっしゃると思いますが、ツバの大きいハットの併用をお考え下さい。それだけでかなり改善されます。
↑こちらはフレームのない6カーブのサングラス。汗かきの方にはオススメのフレームです。汗がレンズに落ちる、また頬とサングラスの間にたまる汗の鬱陶しさも、フチなしのタイプにすることで、フレームにたまらず下に滑り落ちて快適です。
以上、私が考える“夏の低山で使いやすいフレーム”のポイントでした。ぜひ参考にしてみてください。
実はまだ解決されていない問題があります。樹林帯でサングラス外したくなる理由第一位でしょうか? 『暗くなる問題』こちらについては、次回「夏の低山用サングラス ~ レンズ編 その1 ~」にてご説明いたします。お楽しみに!