今回は、夏の低山用のレンズについて考えてみたいと思います。実際にフィールドでどのように見えるのか実証してきましたので、2回に分けてご紹介いたします。
樹林帯で使いやすいレンズを考えた時、まず第1に明るさが必要だと思います。昼間でも薄暗くなってしまう樹林帯の中で、濃いレンズは使いにくい。前回のフレーム編で解決できなかった『サングラス掛けると暗くなる問題』を解決いたします!
偏光レンズと聞くと、色が濃く暗いレンズを想像する方が多いのではないでしょうか。偏光レンズにも沢山の種類があり、TALEXレンズのラインナップの中には、色が薄く明るく見えるレンズもあります。
薄暗い樹林帯で使いやすいと考えられるもの、それがこちらのピースグレー、ピースブラウンです!
可視光線透過率50%、雑考カット率50%の比較的薄いレンズ。
このレンズであれば、樹林帯でも暗すぎることがなく快適になることでしょう。反射をカットする力も50%あるので、足元のギラツキも少し抑えてくれます。
【ピースグレー】
ピースグレーは色味が変わらないのが特徴。劇的な変化はありませんが、視界も暗くならないので、写真のような薄暗い樹林帯でもサングラスを掛けたままで、違和感なく歩くことができます。この場所では日差しがほとんどないので強い反射はないのですが、よく見ると落ち葉の反射が消え、トーンダウンした落ち着いた視界になっているのがお分かりいただけますでしょうか。色が変わらないのでサングラスを掛けていることを忘れて登山に集中したい方にはピッタリです。
【ピースブラウン】
ピースブラウンは、物の輪郭がクッキリするような、コントラスト性能があります。それにより、登山道がハッキリと見えているのがお分かりいただけると思います。また、足元の木の根や石などもハッキリ強調されて見え、歩きやすくなります。
このようなレンズであれば暗い樹林帯でサングラスを着用していても、煩わしく感じることがありません。「暗すぎて掛けない」でも、「紫外線が気になる」「目が疲れる」「木漏れ日が眩しい」「目を保護したい」そんなあなたのお悩みをこのレンズであれば解消してくれるはずです!
次回は「夏の低山用サングラス ~レンズ編 その2~」にてもう1つの樹林帯にオススメのレンズカラー。イーズグリーンをご紹介させていただきます。お楽しみに!!