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SUNGLASS LIFE

TALEX JOURNAL

体を洗うついでは× 食器を洗うついでは◎

2016.12.21 Wed.

 

さて、今回は前回の文末で軽く触れたサングラスやメガネレンズの洗い方について詳しく書いて参ります。このブログタイトル、思い当たる節がある人が多いんじゃありませんか?私が直営店に勤めていたころ、当時の店長がサングラスをお客様にお渡しする時に必ずと言っていいほど口酸っぱく伝えていました。

 

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その時のお客様の反応が今でもとても印象に残っています。「うそ?いつも顔を洗うついでに洗ってた!」と言うような方が非常に多く、私たちの中では常識であることも、一般的には酸性の洗剤がレンズコーティングの劣化につながるということがあまり認知されていいように思います。

 

なぜ顔を洗うついでにサングラスやメガネを洗ってはいけないのか。レンズの表面には、一般的に金属を蒸着させたコーティングが施されています。ですので、相性のよい洗剤を使わなければ、そのコーティングを剥がれさす原因となってしまうのです。

 

-では、相性の良い洗剤って?-

洗剤にはいくつかの種類があります。小学校の授業で聞いた事があると思いますが、洗剤は大きく分けるとアルカリ性」「中性」「酸性」の三種類に分けられます。酸性、アルカリ性の強弱の表記には「pH(ピーエッチ/ペーハー)」という値がつられます。このpH値が低くなるほど酸性が強くなり、逆に値が高くなるとアルカリ性が強くなります。ちなみに理科の実験でも使った塩酸pH値が非常に低く「物質を溶かしてしまうほどの劇薬」でドラマや映画ではお馴染みですよね。洗剤にもこのpH値によって様々な種類がありますので、ご家庭でお使いの洗剤のパッケージを是非ご確認ください。家庭用品品質表示法で定められているので、上記で説明をした液性については必ず表記されております。言葉の通りで説明の必要はないと思いますが、要するに酸性とアルカリ性pHの間に値されるのが中性です。洗浄力は一番優しく、人体にも悪影響が弱い事から主に食器洗い用の洗剤に多いのが中性洗剤です。

 

シャンプーや洗顔料などは弱酸性寄りになっているものが多いようで、サングラスやメガネのレンズのコーテイングは非常にデリケートなため、中性以外の洗剤を使い日常的洗っていると、コーテイング剥がれにつながってしまうのです。

 

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具体的に中性洗剤を使った洗い方についてですが、蛇口を緩くひねり優しく水で全体の汚れを落として下さい。メガネの変形の恐れもあるので、くれぐれも勢いよく蛇口をひねらないでください。それから人差し指と親指に数滴の中性洗剤を付けて優しくレンズの両面を指でなでるようにして洗いましょう。その後しっかりとすすいで、キッチンペーパーなど給水力のある物で水気をしっかりお取りください。基本的には水で洗うことをオススメします。熱湯での洗浄はコーテイングが剥がれてしまう可能性もあります。ぬるま湯も避けた方が賢明でしょう。サングラス・メガネユーザーのみなさま、入浴ついでにレンズを洗ったりされていませんか?まずは各洗剤の液性をご確認下さい。これからは食器洗いのついでに洗いましょう!さて今回は一旦このあたりで失礼をします。

 

次回は「サングラス・メガネを長持ちさせる簡単なお手入れ方法その③保管方法についてご期待下さい。

 

 

 

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このブログ記事を書いたスタッフ

木下 誠MAKOTO KINOSHITA

  • 好きな場所/神社
  • 趣味/雑巾がけ
  • マイブーム/市販のルウを使わずにスパイスだけでカレーを作ること

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