“明るさを保ちながら、もう1段深くまで”
このテーマを体感できるレンズカラーとして、2014年にデビューしたのがラスターオレンジです。発売開始から3年が経つ今、フィッシングでは様々なフィールドで「ローライトシーンでは、このレンズカラーにしか見えないモノがある。」と、全国各地から嬉しいお声をいただいております。
今回の薮下ブログでは、このラスターオレンジを開発するきっかけとなったエピソードを、2つのパートに分けてご紹介したいと思います。
リザーバーの岩盤エリア、夕方の1時間に浮く…
遡ること15年ほど前。私はアクションコパーとラスターブラウン、そしてイーズグリーン3つのサングラスを持って奈良県にある池原ダムのレンタルボートに通っていました。当時はサイトフィッシング全盛期ということもあり、アングラーも多く、各エリアのプレッシャーはかなりものでした。クリアな水質ではあるものの、一般的な偏光レンズで見える水深でバスを見つけることは本当に困難でした。私は、他の人が見逃したサカナも含めて見つけたいと考え3つのレンズカラーを底質と天候で使い分けながら流していたのですが、冒頭の3色を駆使してもハッキリ見えないシーンがあったのです。
それは、岩盤エリアで夕方の1時間だけ6mラインに浮いてくる大きな個体。多くのボートが桟橋への帰路につく僅かなタイミングに、まるでサカナがそれを知っているかのように気配を見せることがあったのです。アクションコパーでは暗い、ラスターブラウンでは背景と馴染んでしまう、イーズグリーンで追える水深では少し足りない。これを補えるレンズカラーなら、きっと…
次回の『ラスターオレンジ開発のきっかけ PART.2』では、ここをもう少し掘り下げて解説したいと思います。