雪山で偏光サングラスは必要不可欠な装備です。それはなぜか?偏光サングラスであれば、雪面から反射する光を抑え、目の疲れが軽減します。また、反射がなくなることにより、雪面の凸凹や雪質が見やすくなります。そして、“雪目”にならないために、かけなくてはなりません。
雪目とは
目が長時間直接紫外線にさらされ、角膜の表面が傷ついてしまう現象です。 そう、眼の日焼けと考えてください。
症状
強い紫外線にさらされてから6~10時間程度で、「結膜の充血」「目がゴロゴロする」「涙が出る」「目が痛くてまぶしい」などの症状があらわれます。
雪目の怖いところは、症状が出るまでの時間差。ちょうど一日の山行が終わる頃にこの症状がやってきます。キャンプや山小屋で泊まるとき、もしくは帰りの車の中で…。そしてこの症状。「なんだ、そのくらいか。」と考えた方は要注意!目を開けていられない痛みと違和感で涙が溢れ、とても行動できません。
雪山に2~3泊される方ですと、下山することもままならない可能性があります。また危険をいち早く察知しないといけない雪山登山において、目を細め、痛みに耐えることを考えると、致命傷になりかねません。
この雪目を防ぐためには目の紫外線対策が必要です。
次回は雪目にならないためにどうすればいいのか「雪山でのサングラス~雪目の予防について~」を具体的に紹介いたします。