ロッククライミング。それは一般登山道ではなく、岩のかすかな手がかりを頼りに岩壁を登る。体力、筋力、バランス感覚はもちろんですが、そこには指先、足先の繊細さも必要。登る技術だけでなく安全に登るためのロープワーク、ルートファインディングまで、多くのことを同時に考えなければならないスポーツです。
「TALEXはそんなクライマー達の秘密兵器になるでしょう。」
とアルパインガイド ノマドの宮下岳夫氏は言います。
では、TALEXレンズにはロッククライミングにおいてどのようなメリットがあるのでしょうか?
目次
ロッククライミングにおいてのサングラスの重要性
クライミングに適しているサングラスの選び方 ~フレーム~
クライミングに適しているサングラスの選び方 ~レンズ~
ロッククライミングにおいてのサングラスの重要性
ロッククライミングでサングラスなんて使ったことないけど、本当に必要なの? と思われる方も多いのではないでしょうか。実際、サングラスをかけていない人も多いのが現状です。
しかし、こんなことはありませんか?
・ホールドに手をかけた際、溜まっていた砂埃が目に入った。
・風で砂埃が巻き上げられ目が開けられなかった。
・ビレイ中クライマーが落とす砂埃で上をむけない。
・落ちてきた小石が当たった。
そう、これは些細なことなのかもしれませんが、一歩間違えれば事故につながる可能性もあります。事故にならなくとも、フォールした。オンサイトならなかった。という話はよく耳にします。
【クライマーにサングラスをおすすめする理由】
砂埃や、落ちてくる小石からの目の保護
これは、クライマーやビレイヤーにも安全にクライミングを楽しむ上で考えていただきたい項目の一つです。そしてこれらのことは、サングラスをかけることである程度防ぐことができます。人里離れた野外において目の保護は重要です。目を怪我してしまうと最悪、歩けなくなってしまいます。怪我とは言わず、砂が目に入ってしまったとしても同じことがいえるでしょう。もし、マルチピッチの岩壁なら… と考えると少し恐ろしいかもしれません。
強い光からの目の保護
影になる壁もありますが、基本的に木々が少なく開けている岩壁が多いとおもいます。マルチピッチでは特にそうですよね。実は太陽からの強い光によってあなたの体力、集中力が失われている可能性が。影でも日向でもかけていられるレンズの濃さをおすすめいたします。
偏光サングラスは岩の反射を抑え岩の弱点が見える
角度的に反射がきれいに取れるわけではありませんが、岩のかすかな凹凸が見やすくなるので、ホールドをスムーズに探し出すこともできます。これは少し後で詳しくお話しいたします。
クライミングにおけるサングラスのメリットにお気づきいただけましたでしょうか?
でも実際に店頭でどのように選べばよいのか? この選び方も大事なポイント!しっかりチェックしてください。
クライミングに適しているサングラスの選び方 ~フレーム~
では、どのようなサングラスフレームを選ぶべきか迷っている方に、選び方のポイントをご紹介させていただきます。
1.フィット感
モチベーションのためにも、デザイン性は大事です! が、クライミング中は想像以上に汗をかきます。汗をかくとサングラスはどうしてもズレやすくなってしまいます。また、フォールした際に落としてしまわないよう、しっかりホールドしてくれているもの、顔を上下左右に振ってもずれないものを選んでください。キツ過ぎるものはNGです。顔の形は人それぞれ違いますので、必ず店頭でかけくらべてみてください。
2.視野の広さ
クライミングは、なるべく広い視野でホールドを探すのが大事といっても過言ではありません。ストレスなく、広い視野でホールドを探すことができる。これは忘れてはいけないポイントです。フレームが視界に入って気にならない、レンズが湾曲して顔に沿ってくるような、8カーブレンズ搭載のフレーム、なるべく大きなレンズのもの、もしくはハーフリムのタイプをおすすめいたします。
3.ヘルメットとの相性
ヘルメットの顎紐などに干渉しにくいものを選んでください。ヘルメットの形状はそれぞれありますので、ヘルメットをかぶってサングラス選びをおこなうのがベストです。
ぜひ、これらのことを頭に入れ、サングラス選びを楽しんでください!
クライミングに適しているサングラスの選び方 ~レンズ~
サングラス選びの最重要ポイント! レンズについて。
実際のところ、レンズのことを考えてサングラスを選んでいる方はどれだけいるでしょうか?
なぜサングラスのレンズがクライミングにおいて最重要事項なのか。
想像してみてください。あなたは一円玉がおけるほどのスペースに立ち、次の一手を探しています。その今立っているスタンスはあなたの眼で見て探したはず…
そう、サングラスのレンズはあなたの視界を、次の一歩を左右するものだからです。
では、何を基準にレンズ選びをするのか。見え方には個人差もありますし、場所や岩質によって見え方が変わるかもしれませんので、それを踏まえた上でご覧ください。
1.レンズの濃さ
岩に取り付いてしまえば、ほとんどサングラスをかけなおす余裕はないはず。そもそも、何本もザックに入らない。そんな方が多いはず。まずは、天候、影、日向に左右されずずっとかけていられる可視光線透過率30%程度のレンズがおすすめです。
2.レンズカラー
メーカーによって多くのレンズカラーがあると思いますが、実際何が良いのか。と迷っている方も多いでしょう。レンズカラーによって見え方が大きく変わってきます。ここでは、カラーによっての特徴をご紹介します。
・グレー系
いわゆる黒っぽい色のレンズは、景色の色がほぼ変わらないのが特徴です。サングラスをかけるということは、レンズを通して物を見るので、見ている物の色が変わってしまうものがほとんどです。これに違和感を覚える方も… そういう方は、グレー系のレンズカラーをお選びください。他のカラーに比べ確実に色味が自然に近づきます。TALEXのラインナップですと、トゥルービューやトゥルービュースポーツがおすすめです。
・オレンジ系、ブラウン系
これらのレンズカラーは、コントラストを上げるレンズです。コントラストが高くなると明暗の差が大きくなり明るい部分や暗い部分がはっきりしますので、岩の凹凸がはっきりとしてきます。TALEXのラインナップですと、アクションコパーやラスターブラウンがおすすめです。
・イエロー系
イエローや薄いグリーンのレンズカラーは、明るく感じさせてくれるようなレンズカラーです。曇天、影になっている岩場など、サングラスを掛けると暗く感じてしまうのが苦手な方は是非お試しください。TALEXのラインナップですと、イーズグリーンがおすすめです。
TALEXレンズカラーラインナップはこちら
3.コーティング
表面のコーティングで、見え方や雰囲気が少し違ってきます。メーカーによっても違いが出てきますので、詳細まで確認することをおすすめいたします。
・傷つき防止コーティング
このコーティングは、強い衝撃などに対するコーティングではありません。レンズを拭くたびに付く細かい傷を防止するというコーティングのことです。この傷は、細かなチリや埃がレンズ表面に残ったまま拭いてしまうことで付いてしまいます。岩場の砂埃の多いところで使用するとどうしてもつきやすい傷ですので、少しでも長くお使いいただくには、このようなコーティングのレンズがおすすめです。
・撥水コート
このコーティングがあることによって水をしっかりと弾いてくれるので、少しの雨ならサングラスをかけたままでも大丈夫です。しかしそれだけではなく、撥水コートのおかげで汚れがつきにくく、レンズを力強く拭かなくても指紋や汚れが取れるので、結果的に拭き傷もつきにくいという欠かせないコーティングです。
・内面反射防止のコーティング
内面反射とは、サイド(フレームの隙間)から光が入ってきたときなど、レンズの内面でキラキラ反射したり、目やまつげがレンズに写りこんでしまうことです。これが起きるとかなりうっとうしいですし、何より見たい岩の小さなホールドも見えにくくなってしまいます。
このコーティングが施されていることによって、景色の見え方も違います。なんとなく白くもやがかかったようなその感じがなく、景色がくっきりと見えます。また、キラキラして集中力を欠くこともないでしょう。
・ミラーコーティング
鏡のように表面がキラキラと反射するコーティングです。相手に自分の目が見えることがないので、スポーティーなシーンではかっこよく見えますよね。しかし、内面反射が起きてしまう可能性があります。ミラーコーティングが施されていることにより反射して跳ね返ってくるので、通常コーティングに比べるとキラキラしてしまうというデメリットもあります。顔にしっかりとあったフレーム、顔とサングラスの隙間が少なく均等なものであれば気にならないと思いますので、ミラーコーティングにする際はこのことを気にしていただければと思います。
レンズの濃さ、レンズカラーにコーティング。これらのことを考えレンズを選んでください。登山用品店やスポーツ用品店でもサングラスの購入は可能ですが、既製品ではなくレンズをカスタマイズして注文できるお店もあります。ぜひ自分にあったレンズをご自分の目でしっかりと確認して選ぶことをおすすめいたします。
『TALEXレンズ』は全国のプロショップでご購入可能です。お近くの店舗で、レンズカラーからフレームまで、何でもご相談ください。
「クライミングは足で登る! これはクライマーの共通認識です。私自身、見えづらいスタンスやフットホールドを以前よりも短い時間で見つけ出せています。また、レンズカラーをしっかり選ぶことにより、凹凸がくっきりと見えるようになるため、小さなスタンスも見逃しません。風に巻き上げられる砂埃からの目の保護はもちろん、疲労軽減も体感できるタレックスのレンズは、きっとクライミング技術の上達を早めてくれる秘密兵器となることでしょう。」
と宮下岳夫氏は言います。
紫外線対策や、砂埃対策などでサングラスをかけるのはもちろんですが、サングラスをかけるからこそ見えてくるスタンスやホールド。その世界を体感してみませんか? クライミング用でサングラスを探していた方は、ぜひご参考にしてください。